
カンボジアで「トイレ建設」を行いたい団体や個人の方のサポートをしています。
SDGsの6番目の目標にもありますが、世界のトイレ事情・・上下水道のない地域でのトイレの普及とその実態。トイレの構造。さらには土壌環境への配慮など「トイレ」というテーマから様々な学びに派生することができます。
これらを皆さんと共有しつつ、カンボジアの生活環境の改善に貢献できたらと考えています。
知っておこう① トイレの使い方
用をたした後は水槽から手桶で水をすくい、自分で流す式の「セルフ水洗」のトイレが農村部では一般的です。そのため用を足す前に水槽にちゃんと水があるか?を確認する必要があります。

知っておこう② トイレの構造
上下水道の無い農村部のトイレはイラストのようになっています。汚物が地中に埋めた管を通ってトイレの外に埋設してあるタンクに溜まっていく式です。
タンクの上には蓋がありますが、底は地面と接しているため水分は土に吸収されます。溜まった便はタンクの上から汲み出すというカタチになります。
このタイプのトイレの特徴は、シンプルな構造ゆえに“壊れにくい”ことです。何か不具合がおこっても業者に頼らず村人だけで対応できることが利点として挙げられます。

知っておこう③ トイレの作り方
生徒数が増加したコンポンチュナン州の小学校に第2トイレを建設した時の様子です。

①トイレ建設の場所を決定
カンボジアのトイレは、用を足した後に自身で手桶を使い水を流します。個室内の水槽に水を溜めておく必要があるため、なるべく井戸から近い場所に建設することをお勧めします。

②基礎をコンクリートで固める
地面にある程度の深さの溝を掘り、そこにコンクリートを流し込んで基礎を築き、4本の柱の鉄軸を立てます。

③汲み取り用タンクを入れる穴
トイレの汚物はエンビ管で個室から貯蔵タンクに流れるようにします。タンク3本用の穴を掘ります。

④レンガで壁面を作ります
校舎と同様にトイレの壁にはレンガを使用して屋根まで積んでいきます。

⑤トイレの周囲も基礎固め
トイレの周りにレンガを敷き、傾斜をつけて足場をつくります。

⑥汲み取りタンクの設置
円柱状のタンク(土管)を埋設します。タンクの底は地面に接しているので、汚物の水分は地面に吸収される形になります。

⑦屋根の設置と外壁塗り
屋根にはトタンの様な建材を使用し、レンガが隠れるようにセメントを塗って行きます。

⑧傾斜のある土台づくり
トイレの周囲は雨などの水が溜まらないように傾斜をつけてセメントで固めます。

⑨タンクに蓋をします
円柱のタンクに蓋をし、その上蓋には汲み取り口を作ります。

⑩トイレ内部
日本の和式のような便器と、奥に水槽のあるシンプルなトイレです。ここに手桶を設置すれば完成です。

⑪扉の設置とデコレーション
全体を白で塗り、お好みでデコレーションを施します。

⑫寄付者の看板をセット
寄付者の名前や支援団体の名前を記した看板は事前に大きな町で作成します。

⑬子供たちと完成式
完成式で先生方や子供たちへトイレを引き渡し。トイレへの水くみは当番制で生徒たちが頑張ってくれるそうです。